PRP-FD注射とは
組織の修復機能を高める根本治療
メジャーリーグの田中将大投手が受けたことで広く認知されたのが、PRP(多血小板血漿)という治療法です。血液に含まれる血小板を濃縮したものですが、PRP-FDはそこに含まれる成長因子を高濃度化したもの。それを痛みが生じている膝関節内に注射します。
血小板由来の成長因子には、自己修復機能を一次的に高める作用が確認されています。つまりPRP-FD注射は、本来自分が持つ治癒能力を引き出す治療法。何年も続く慢性化した膝の痛みにも、効果が期待できるのです。
薬剤の添加は一切なく、自分の血液の一部を体内に戻すだけというPRP-FD注射。アレルギー反応の心配がない点も、メリットのひとつでしょう。
PRP-FD注射が有効な理由
組織を修復する成長因子の3作用
PRP-FDに含まれる血小板由来の成長因子には多岐にわたる作用がありますが、特筆すべき作用として以下の3つがあげられます。
まずひとつが、コラーゲンの産生。コラーゲンは骨や血管をつくるためにに欠かせない成分なのですが、そのコラーゲンが新しく生み出されます。次にあげられる作用が、修復細胞の招集。組織の修復に対応する細胞を、膝関節に呼び寄せるシグナルを発信します。そして、修復の促進。細胞分裂の活性化で自己修復機能が一次的に高まり、ダメージの治癒が期待できるのです。
- PRP-FDに含まれる成長因子とその働き
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- 損傷した組織や筋細胞の修復と調整
- コラーゲンの生成
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- 組織の修復に関わる細胞分裂を促進
- コラーゲンの生成
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- 血管や炎症を調整する細胞を増加
- 血管形成にも関与
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- 軟骨細胞や骨芽細胞の増加促進
- 骨や血管の再構築を促進
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- 軟骨の修復や線維化を促進
- 血小板の付着が優位な状態を作る
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